PASMOが誕生して半月、Suicaとの乗り入れで、関東圏の鉄道とバスは、だいぶ便利になった。
関東圏というのは、単に他を知らないからだが。
しかし、前から感じているし、前にも書いたように思うのだが、私鉄対JRという構図は、やはりおかしいように思う。東日本旅客鉄道株式会社だって、元は国鉄とはいえ、れっきとした私鉄だろう。
最初から、私鉄というくくりでこういうユーザーフレンドリーな企画は考えてくれば良かったのにと思う。
まあ、今となっては結果は一緒なので、改めていっても詮がないのだが。
ぼくが利用しているのは京王線なのだが、京王は、パスポートカードという独自のカードを出していて、ぼくが持っているのは、京王グループでのみクレジットカードとして使えるものだ。提携カードの類があるのかどうかは知らないが、今時無いわけ無いのできっとあるのだろう。入会するとき、全く勧められなかったので、持っているのは京王オンリーのものだ。
駅では今でもオートチャージのできるPASMOに、というキャンペーンというか、勧誘を行っている。
実際最初は、京王のカードでPASMOを作ろうかとも、ちょっと考えた。そこで、聞いてみると、京王では(小田急とか、他の私鉄各社は知らないが)PASMOを発行してそこにオートチャージができるが、パスポートカードすなわちクレジットカードそのものをPASMOとして使うことはできないという。
説明書をざっと見ると、チャージの方法も、2,000円だか3,000円を切ると3,000円のチャージという決まりがあるらしい。これがシステム的な問題だとはあまり思えないのだが、そういう決まりらしい。
ところで、この非接触型ICカードの草分け的な存在でもあるSuicaは、しばらく前からVIEWカードと組み合わせて、VIEWスイカというサービスをやっている。これは、Viewカードを持っていれば、そのカードにSuicaとしての機能を付加できるというもので、今回、オートチャージにも対応した。
つまり、ViewSuicaを持てば、別のSuicaはいらなくなるということだ。
実はこの機会に、モバイルSuicaに変えてしまおうと考えていたのだが、モバイルSuicaは、オートチャージができないというので断念した。
このオートチャージというサービスは、使ってみると非常に便利で、Suicaやパスネットの時は残額を気にしながら載っていたのが、必要なくなった。これができないのは痛い。
Suicaでは、オートチャージの金額も自分で設定できる。
まあそんなことで、京王のPASMOかJRのSuicaかという選択は、自ずとSuicaに軍配が上がり、現在はViewSuicaを使っている。
ところが、財布に入れてそのまま財布で改札を通過しようとするのだが、うまくいかないことが多く、現在はカードを裸にしてタッチしている。さて、そうなるとこのカードがクレジットカードであることが逆に不安になる。さすがにクレジットカードを裸でポケットに入れて、無くしたりしたらどうしようという不安だ。
クレジットカードに限らず、キャッシュカードやら、振り込みカード、ポイントカードなど、財布の中は、お金よりもカードの方が多いのじゃないかと思えてくる。診察カード何ていうのもある。
だから、PASMOとして1枚カードが増えるのを嫌った訳なので、できれば銀行のキャッシュカードなんて、1枚で全銀行の分が済むようにならないものかなどと考えている。
あるいは、ポイントサービスも、共通カードが1枚あって、各店バラバラでもいいから、その中に情報だけは入ってくれないかなとか、色々考える。
もちろんそうしたときのディメリットは、簡単に思いつくだけでもいくつかあるし、簡単にはいかないだろう。しかし、それを超えても、カードは増えるばかりだ。
クイーンズ伊勢丹のポイントカードがあるのだが、それには家族カードというのがあって、それは非常に小さい。つまりは、そのくらいのサイズにできるのかな?とも思わないではない。
いや、クレジットカードなどの方が情報はたくさん詰まっているのかも知れないが、クレジットカードが生まれて何十年も経っているのだ、同じ情報を、もっと小さなカードに入れることも可能だろう。
この黄金比率のようなサイズのカードを、もっと小さなカードにして砕けでも、少し違うのでは・・・・・と思っても見たが、所詮は付け焼き刃だ。
やはり、1枚のカードに、複数の情報を入れて、簡単にできるのが望ましい。
SuicaはViewSuicaという形で、少しだけそれを実現している。モバイルSuicaでもそれができたらもう一歩前進だ。
京王のカスタマーサービスは、その点でJRに後れを取っているように思える。
まあでも、なくさないように気をつけないとな。・・・・どのカードもだが。