来週の日曜日に都議選の投票が行われる。
衆議院選の前哨戦などとも見られ、どの政党が勝つかなど、一般に興味はそちらに向いている。
さて、その都議選だが、ぼくは渋谷区に住んでいるので、渋谷区の立候補者を見てみる。
わずか3人。自民、民主、共産の3党からひとりずつが立候補しているだけだ。自民、民主は現職で、共産は新人という顔ぶれだ。そして定数は2。これで投票に行けと言うのか?
しかも、東京都の選管のページを見ると名前だけが羅列してある。
フラッシュを使って劇団ひとりをキャラクターにして、何とまあ、無駄なお金をかけましたというページができあがっている。データはほとんどPDFという手の抜きようだし、このページの制作費用を聞いていたいものだ。
ザ・選挙という日本インターネット新聞というところが作っているホームページがあり、ここにある程度のプロフィールが出ているのだが、同時に、ビデオが見られるようになっている。
自民の村上さんという人のはビデオはない。民主の大津さんはビデオがあるが、首都高の事故と、それに関わる積載内容に関する問題を、議員としては異様にたどたどしく述べただけで、かえってマイナスではないのか?と見える内容だ。
共産党の田中さんという人のビデオは、伝えるべき内容をしっかりと伝えている。
ただ他の二人はホームページがあるので、そこを見れば何となく何をしているのかとか、解るが、田中さんはホームページすらない。今時ホームページすら持たない議員を、ぼくは信用しない。議員でなければ、そんなことは自由だが、読まれようが読まれまいが、ホームページの一つくらい開設していないようでは、と思う。ホームページのできなどどうでもいいので、いざというとき、その人がどんな活動をしているのかが、基本的にオフィシャルな発信として(それが真実であるか否かはそれだけでは判断できないが)見られることは重要である。
ぼくは今度の衆議院選挙で、民主に勝ってもらいたい。東国原氏が、自民に変わって欲しいみたいなことを言っているが、「変わる」べきは自民も民主も一緒だ。だが、そんな簡単に変わらないのは誰が見たって明らかだ。また、どう変わればいいかだって、何が正しくて何が間違っているかは結構微妙だ。
世論が、この際1回民主にやらせてみようというのはとても正しいと思うので、ぼくもその世論の一角を担っている。どちらかと言えば、世論に背を向けたい性格ではあるが、実は多くの場合世論よりだ。多数派の世論は、メディアの偏向を非常に大きく影響として受けるが、それでも世論は世論だ。多くの場合、調査の多数派は、間違っていない。
なぜ間違っていないかと言えば、この世の仕組みがそうだからだ。一部の人間が何かを決めることを是としない、それが歴史が培ってきたこの星の仕組みだが、それはどんな場合でも最終的には多数決で、勝てば官軍なのだ。これがいいことかいけないことかは議論の対象だが、常に少数意見に与するよりはいいに違いない。
そんなことで、民主に風が吹き、それほど民主に期待していないし、民主の制作で首を縦に振れないことがたくさんあるにもかかわらず、民主政権を望んでいる、それは、自民だっていいことを言っていたりやっている議員はたくさんいるし、極論すれば、それほど悪いことをしようと思って議員をやっている人などそれほどいるとは思えない。
だが結果として今の社会を形成してきたのは自民政権だし、それを選んできたのは我々だ。ぼくは前回の衆議院選挙で、郵政民営化賛成だったので、自民に入れた。今でもその考えは変わっていない。
自民が、民主の政策に対し財源がないと言っていることも頷ける。きっと足りない。
だが、自民よりは少し余計に無駄をなくしてくれそうな気はしている。全部言ったとおりできなくても(そもそも自民だって朝令暮改はいつものことだ。恒久減税なんて、そもそもできたときに信じるべきではない。この世に恒久なんてことは、あり得ない)。だから、アメリカやイギリスのように、時々政権が変わった方がいいのだ。緊張感が高まるし、民意は反映しやすくなる。
さて、その上で都議選だが、こと渋谷区に関する限り、選挙をする意味がよく分からない。定数2に自民の現職二人と共産の新人一人、普通に考えれば、現職ふたりの再任だ。
新宿区は4人に対して8人、以前住んでいた杉並区は、定数6に対して11人が立候補している。この区による定数の差が、本当に正しいのかよく分からないが、少なくとも投票に行くモチベーションは上がる。
よく見ると、自民党はビデオを流さない方針のようだ。
いずれにしても、もっとインターネットを活用した選挙運動ができるようにして、選挙にかかる費用を削減できるようにすべきだ。選挙のたびに言われながら、国会議員の皆さんは一向にこの点を改善しようとしない。さっさと変えろよ。
またこんなブログになってしまった。もっと内容のあるものを書かなくては。