表題のようなCDセットを先日購入したのだが、
新旧交えて、56枚のドイツグラモフォン・レーベル傘下のCDがまとめて入ったお得版だ。
既に持っている盤も当然ながら何枚も含んでいたが、それでもこの枚数で10,000円ちょっと(HMV)は安いので、購入した。1枚単価200円弱だし、名盤もかなり入っている。ここに表示しているのはアマゾンのリンクだが、いつの間にかこっちの方が安くなっている。おかしいなあ、HMVの方が安かったはずなのに・・・
実はこれ、111と書いてあり、これはグラモフォンの111年記念らしいのだが、第2弾で、もう一つ別の、55枚セットというのが出ている。足して111枚ということのようだ。
56枚の内訳は、基本は1アーティスト1CDで、一番古い録音が、デ・サバタという人のブラームス「交響曲第4番」で、逆に2009年録音というのが何枚かある。オペラなどは2枚組などがあるので、1:1になっているわけでは、必ずしもない。
実は個人的には、ずっと欲しくて買っていなかったクライバーの「椿姫」が、最後の一押しになったのだが、これまであまり持っていなかったショパン(単に好みではないからだが)や、実はレコードで持っていたので、持っていると思い込んでいたものなど、意外に、隙間を埋めてくれた。
イエペスのアランフェス協奏曲なんて、持っていそうで持っていなかった。
シューベルト、美しき水車小屋の娘だって、今回持っていないことに初めて気づいたくらいだ。
実はまだほとんど聴いていない。
でもお目当ての「椿姫」はやはり買って良かった。テンポもいいし、コトルバスの声も美しい。昔レコードの時、5,000円くらいで出たやつだったはずだ。これで半分は元が取れた。
新しい録音でなくていいので、よく日本でも1,000~1,500円くらいで、いわゆる廉価版というシリーズで出ているものを箱詰めして、20枚セット4,000円くらいで出してくれれば、ありがたい。
クラシックの輸入盤CDは、安値の嵐だが、しかし今これを書くためにHMVのサイトを訪れたら、このセット、なんとこれまでにHMVだけで2,500以上売れてるらしい。驚きだ。
1セット1万円で2,400万円の売り上げだ。下手をすれば、この中に含まれる1枚が、通常版で売り上げたい売り上げよりも、単価200円でも、むしろ売り上げで上回ってる商品があるのではないかとさえ思えてくる。
クラシックならではの世界かもしれないな。