ゴジラの最終作が封切られるという。既に28作目だそうだ。
実は「ゴジラ」作品を劇場で見たのは、「ゴジラ対ヘドラ」だけだ。小学校の高学年くらいだったように思う。いわゆる東映マンガ祭りの東宝版になるのかな。
そもそも「ゴジラ」は1954年の映画化で、当然、私は生まれていない。香山滋の原作はもっと以前なのだろうが、それも寡聞にして読んでいない。テレビやビデオで、「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」という自分が生まれる前のモノクロ2作品は見たし、今でも大変好きな映画である。
その後の、モスラがあって、正義の味方ゴジラや、息子が出るやつなどは、多分1回くらいは必ず見ているように思うが、いつでもキングギドラと戦っているような気がする。80年代に入って大分減ったような気がするが、それでも数年に1回は映画になっていた計算になる。
そういえばどれかの作品で、これでゴジラは打ち止めみたいなことを言ってなかったか?
制作者が別々なら、今回みたいに「ファイナル」なんていう冠を付けて、これから同じキャラで作りたい若い人たちの夢を壊すようなことはしなくていいような気がする。そもそも、世代交代をした今の人が、「これでおしまい」みたいなことを言うこと自体僭越ではないのか?まあ、そんなことは無視して、しばらくしたら作ればいいだけの話なのかも知れないが。だとしたら、お客に対する欺瞞だな。
とにかく、どの作品でゴジラが敵なのか味方なのか、まじめなのかギャグなのかよく分からないが、怪獣映画というものが、そもそもは欧米で始まったとはいえ、それとは別基軸の日本のオリジナリティー高い作品群であることは間違いないと思う。
今回はTOKIOの松岡扮する「ミュータント部隊」が登場するらしいが、ミュータント部隊と言えば、ペリー・ローダンだ。その日本版第3巻は、その名もズバリ「ミュータント部隊」・・・だったと思うが。
ゴジラそのものがSFであり、いいのだが、ロボット(メカゴジラ)や超能力者みたいなのが出てくると、なんだかあの恐ろしげなゴジラが、影が薄くなるような気さえする。ただ、松岡はかなり雰囲気がありそうなので、期待はできそうだ。あ、でも劇場には見に行かないのは解っているが。
私にとってはゴジラはテレビでのんびり観る映画なので、たとえ特撮がどれほど優れていようと、わざわざ映画館に足を運んで、大画面で見たいという思いはない。
今度、ゴジラのDVD-BOXが出るようだが、ちょっと欲しくもあり、でも、見ないから最初の2作だけでいいかな。
ところで、基本となる音楽は第1作の伊福部昭による有名なテーマだが、あの音楽はよくできていると私も思うし、これだけ長きにわたり使われ、多くの人が知っているとなれば、客観的に見ても優れた音楽なのだろう。伊福部は、あのテーマを交響詩のようにもアレンジしていたような気もするし、彼の他の作品もなかなかいい。クラシックの作曲家辞典に載っていなかったりするのだが、映画音楽とかが多いからなのかなとも思う。欧米の現代音楽作曲家に比べても、CDになる率が低かったりするようにも思うし。
今、どんな活動されているのか解らないが、少なくとも新しいゴジラは、イギリスかどこかのロックグループがやっていた。