自宅でコーヒーを飲むときには、皿もスプーンも使わない。ブラックだからではなく、ミルクは使う。しかしミルクというやつは、コーヒーの中でエントロピーを増大させ、放っておいてもまんべんなく行き渡る。だからティースプーンを使う必要がないのだ。
喫茶店やレストランでコーヒーが出ると、たいがいお皿の上にカップがのって、ティースプーンが添えてある。
この添えられたスプーンだが、なぜかカップの向こう側に、左を持ち手側にして置かれている。
・・・・と思って調べてみたのだが、教えてgooではカップの手前という意見が非常に多かった。
勘違いだったか、と、色々調べてみると、欧米ではカップの奥だということが書いてあるページを見つけた。
カップの取っ手は、左か右かというのも、存外どちらでもいいようで、国によって違うというのが正解らしい。ただその中でも、カップの取っ手と、スプーンの柄は同じ側を向けるようにするのが、いいらしい。
私の印象では、取っ手は左側を向いていることが多く、スプーンが置くに置いてあることが多いと思っていた。
コーヒーに砂糖を入れ、スプーンでかき回すということを考えるなら、右利きが多い現代の日本では、取っ手を左に向け、スプーンの柄は右を向けておくのが非常に合理的だと思える。左手でカップを押さえ、右手でかき回すということを考えるからだ。
個人的には、前述したように、スプーンを使わないので、カップの取っ手が右を向き、スプーンは億にあるのが一番使いやすい。
だが、そもそもいろんな人がいるから、まあ、どうでもいいことには違いないが、業務で出す場合には、取っ手左、スプーンの柄右が一番理にかなっていると思える。
そもそもマナーというやつは、どこの誰が決めたか解らないが、「縁起」を担ぐことも含め、無駄なことが多い。何でも合理的であればよいわけではないという反論がありそうだが、誰がどこで決めたか解らない、マナーにこだわるのは煩わしい。
他人が不快に思わない範囲でできればいいように思う。
ただ、マナーに外れていると不快に思う人がいるという意見があったとすると、ではマナーを守らなくてはいけないという自家撞着のようなことになってしまう。
食事の場合の快不快の多くは、音であったり、仕草であったりするわけだが、いわゆるマナーブックに載っている作法という考え方を全て取り払った上で快か不快かを考えて、その上で他人に不快に思えそうなことは、極力やらないと考えればいいかも知れない。
だが実際、その方がめんどくさいから、マナーがあるという考え方もある。
私は、伝統が壊れていくことが、どちらかといえばうれしい人なので、昔からの決まり事と言うことに関しては、それが実利的に正しいかどうか、合理的であるのかどうかと言うことを基準に、ついつい考えてしまう。
だから、CoolBizzとは無関係に、ネクタイなどは、仕事上も自由であるべきだと思っているし、クラシックもロックも同じ格好でコンサートに出かける。・・・・尤も最近はロックのコンサートなんて行かないが。
ともかく、スプーンは右か左かという些細な出来事が、この世に頭を働かせてくれると言うことは、ある意味ありがたい。
ちなみに、ミルクはフレッシュかクリームかと言うこともサイトでちょっと触れられていたが、ものから言えばクリームが正しいように思えるが、手元のカルディで買ったやつには「ホワイト」になっていた。意味が通じれば何でもいいわけだ。尤もこの場合、フレッシュという言い方は一番よく分からない。何が新鮮なのか?といった感じだ。・・・何かの商品名かな?