由比敬介のブログ
靖国神社
靖国神社

靖国神社

 小泉首相や安倍官房長官の参拝で、話題かまびすしい靖国神社だが、靖国神社って、いったい何なのだろう?
 そもそも靖国ができたのが明治以降の話のようなので、それほど歴史があるわけでもなさそうだ。そもそもの目的は戊辰戦争の戦没者のためだったらしいから、まさに戦没者のための神社ということなのだろう。
 神社というのは何なのだろうか?広辞苑は簡単に「神道の神を祀るところ」と書いてある。神道が国家神道になったのも明治以降だし、戦後、国家神道は解体されているので、神道が形式的にも国教であったのは、19世紀から20世紀前半までの一時期であったわけだ。
 現代の日本には国教は存在しないし、宗教といっても、いわゆる宗教的な儀式の多くは、墓参りだったり葬式だったり、どちらかというと仏教的な儀式が多い。
 よく日本人は、葬式や墓参りで仏教寺院を使い、初詣に神社にお参りし、クリスマスや、最近ではイースターなども祝う、などといわれ、海外で「無宗教」だというと変な顔をされるなどという文章を目にすることがある。
 先日、「アメリカ人のかなり多くが、進化論を信じず、数千年前に世界が始まったと信じている」という趣旨の文章を読んだ。多くというのがどの程度か解らないが、大勢いるのかも知れない。
 世界の3大宗教とは、「キリスト教」「イスラム教」「仏教」だが、それぞれの宗教の中でも協議はだいぶ異なるし、いわゆる原理主義ということを信じている人たちの中には、結構恐ろしい事を考えている人もいる。
 宗教に限らず、恐ろしい人は世の中に少なくないのだが、信念を持って恐ろしいとなると、組織化されるし、来世を信じているとなると、現世の死が恐ろしくないことになり、私のような、現世の死が恐ろしい人間には、はなはだ困る思想を持っている可能性もある。
 さて、では靖国神社はというと、どうもそういった宗教とはだいぶ離れていそうだ。神道というのが、どの程度その神様そのものを信じているのかと言うことになると、ギリシャ神話並みのような気がして仕方がない。ましてや、死んだ人が神様になるっていうのは、名称変更にしか思えない。
 言ってみれば、信仰ということとは関係なく、過去の「英霊」に対して、「安らかに」という事なのであれば、そもそもこんなにいろいろな問題が惹起された中で、死んだ人の魂も浮かばれないような気がして仕方がない。
 A級戦犯というのは、敗戦国の戦争責任者が、戦勝国によって裁かれたので、どうもそこだけを取り上げて、中国などがさんざん文句をつけてくると言うのも釈然としない。
 私なども戦争をもちろん知らない世代だが、親戚などで、戦死している身内ももちろんいるし、父親は、広島の沖にある江田島で原爆を見ている。
 そもそも人類の歴史は戦争の歴史だし、国内国外を問わず、戦争と無関係だった土地などほとんど無い。たしかに戦争が文明を急速に発展させた側面はあるのかも知れないが、戦争が無くても、同じくらいの発展をした可能性だってないわけではない。こればかりは検証不可能な過去の事績だ。
 いずれにしても、戦争が悪いと解っていても(実はそう思っていない人も世界にはたくさんいそうなところが恐ろしいので)、今現在、中東では多くの戦争犠牲者が出ているのだ。
 合祀とか分祠とか、誰を祀っているから良くて誰を祀っているから良くないとか、首相が靖国に参ることを非難するとか、誰から何を言われても参拝するとか、どっちもどっちに見えて仕方がない。
 もちろん、自らが戦争の痛手を背負っている、戦争経験者は、なにがしかの記憶と体験に起因する何かを持っているに違いない。
 被爆した人間は、被爆していない人間よりも、直接的に原爆に対する憎しみは大きいに違いない。
 でも、終戦から60年以上経ち、「グローバル」という言葉が空しくはあっても、これだけ定着してきた時代に、本当に平和のためにはどうしたらいいのかと言ったことを、少なくとも為政者は、常に考えて行動すべきで、あたかも外交が、形を変えた、武器を使わない戦争であるかのようなものから、どうしたら脱出できるかを考える時代になって欲しいものだ。
 まとまりが付かないが、靖国神社が、宗教法人である以上、政治家が参拝するっていうのは、個人的には何とも変な気がする。政教分離って言う建前があるにもかかわらず、あたかもこれは宗教活動などではないといわんばかりに、参拝する。いや、であれば政治家は墓参りもできないのか、ということになるが、それよりはもっと、政治的なものが見えるのだ。
 個人的には小泉が靖国に行ったから何だ、というのが本音だし、多くの国民が、そんなことはどちらでもよいと考えているに違いないと、私は思っている。中国や韓国などの人の、どれほどが、報道されているほど感情的になっているのか、と思うと、やはりそれも一部のような気がする。但し、インタビューされれば、不快だと答えるかも知れない。
 難しい問題なのだだこれは。きっと。・・・・なんて結論だ。

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