国会で共謀罪の成立に向けてもめている。
政府案に自民党の修正案を不安がるテレビニュースをよくやっている。曰く、マンションの建設反対で座り込みの謀議をしたら、それだけで捕まるとか。
民主党案は、懲役4年という政府案の共謀罪適用犯罪を5年にしたり、国際犯罪に限るという修正案を出しているが、どうも通りそうにない。
実はよく分からない法律の一つで、例えば、座り込みなんていうのは、それで工事を妨害したからと言って、刑法で4年もの懲役刑になるのだろうか?
そもそも決めようとしている雰囲気の与党の強引さのうさんくささは、非常に我々の生活にマイナスになりそうな様子に充ち満ちているが、と言って、マスコミの報道も、非常に憶測に満ちて、しかも何か曖昧だ。
居酒屋で上司が気にくわないから殺してやろう、と言ってどう等したら共謀罪の適用があるかもしれない、というのも放送していた。本当か?平成の治安維持法か?
国際条約のためだけにやっているというような批判もあるが、相当数の国が参加する条約で、単純にアメリカ主導の条約でもないようだし、実際にテロの驚異はある。
サリン事件は国際犯罪なのだろうか?そうでないとすれば、サリン事件のような犯罪が起こったときに、民主党案の共謀罪では適用範囲外になるのだろうか?そのあたりもよく分からない。
NHKは、お笑いや歌番組などやめて、1チャンネル全てを使って現在決めている国会の法律や何かを、説明付きで放映するようなことをやって欲しい。できればデジタルのオンデマンドならなおさらいい。ネットで調べるの結構時間がかかるし大変だ。もっと気軽に知れればいいと思う。受信料で運営するのなら、視聴率なんてどうでもいいだろう。
また国会も、あらゆる議論を、ネットで中継してもいいのではないか。本会議だけでなく、それぞれの委員会も全て。そうすれば少しは、今よりいろいろなことに触れる機会も増えるし、ありがたい。
さて共謀罪だが、やはりよく分からない。そもそも共謀と言ったって、非常に曖昧で、「このミステリを読んで同じように人を殺しました」と言ったら、小説だって共謀しているように見える。・・・というくらいの曲解を、マスコミは国民にさせようとしているような気がして、おかげで自民党の、愛国心を声高に標榜するような議員さんたちが、一気に決めてしまうのを結果的に座視するしかないような気がしてくる。
ま、きっとそれだけ曖昧なことを書いた法律だと言うことになると、あまり意味がないようにも思えてくっるな。